症状が治らないのはなぜ?自分の意識が創る健康と病の真実

私は10年以上にわたり、ヒーリングや人の意識の働きについて探求してきました。その中で確信したのは、「自分の意識が健康にも病気にも影響を与える」ということです。つまり、私たちは無意識のうちに自分自身で病気を創り出しているのです。

それでは、ヒーリングを受けても症状が改善されないのはなぜでしょうか? その答えは、意識の根本的な信じ込みが変わっていないからです。無意識に根付いた思考パターンや記憶は、知らず知らずのうちに症状を再現しようとします。

これはヒーリングだけでなく、医療やカウンセリングの現場でも起きている現象です。医師に診てもらっても改善しない症状、カウンセリングを受けても繰り返す中毒症状など。そして一方で、奇跡的な回復を遂げる人たちの報告も後を絶ちません。

マイケル・タルボットの著書『投影された宇宙』には、てんかんの子供たちに関する興味深い治験が紹介されています。この研究では、てんかんの子供たちとその親を集め、どのような状況で発作が起きていたのかを客観的に分析しました。すると、俯瞰的な視点で発作のパターンを見つめることで、ほとんどの子供たちが発作を起こさなくなったという結果が得られたのです。

さらに詳しく分析すると、発作は親の行動や言葉に反応していたことが分かりました。発作によって親の注意を引きつけ、無意識のうちに何らかのベネフィットを得ていた可能性があります。このような無意識の関係性に気づいたことで、発作は自然と減少していきました。

この事例から分かるのは、病気や症状は外側の得体の知れない原因で起こるのではなく、内側の思考パターンが大きく影響しているということです。子供たちでさえ、自分で病気を創り出すことができるのですから、私たち一人ひとりの中にも、自分の健康を左右するほどのパワーがあるのです。

では、そのパワーを病気の創造に使い続けますか? それとも健康のために使いたいでしょうか?

その鍵は「気づき」にあります。まずは、自分の思考や感情のパターンを見つけることから始めましょう。どんな時に症状が現れるのか、どんな感情の時に体調が悪くなるのか、自分をよく観察するのです。意識的に自分の反応を見つめることで、無意識のパターンが明確になっていきます。

次に、そのパターンに対して意識的に新しい選択をしてみましょう。例えば「緊張しやすい」と気づいたなら、深呼吸をしてリラックスする。そんな小さな選択の積み重ねが、無意識のパターンを少しずつ変えていきます。

そして、最も大切なのは「自分を責めないこと」。誰しも無意識の影響を受けながら生きています。そのパターンに気づき、受け入れ、少しずつ変えていくことが真の癒しへの道なのです。

ヒーリングや医療、カウンセリングは、その変化を促す大切なサポートになります。しかし、最終的に鍵を握るのは、あなた自身の意識の変化です。

私たちには、自分の健康を創造する力が備わっています。その力を信じ、自分自身と向き合いながら、より健康で豊かな人生を歩んでいきましょう。

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未来への結び目:光と調和が導く新しい自分